前処理

(1) 液状シール剤は、【基材(樹脂等)】【充填補強材(粉体)】【溶剤】【顔料】の混合した製品です。 従って、使用前は十分攪拌して、製品を均一状態にして下さい。
攪拌方法としては、【筆・ヘラ】等でかき混ぜたり、製品をもちシェイクするなどの方法がありますが、 キャップからのふきこぼれ等には十分注意して下さい。  

(2) ネジ山に【切り粉】【ネジ切油】【ほこり】等が付着したまま塗布すると、シール効果が発揮されず、 塗りむらができ【漏水】【錆発生】の原因になります。特に【油分】が残っていますと、臭気等に影響 する場合があります。
ネジ山に【切り粉】【ネジ切油】【ほこり】等は、完全に除去して下さい除去方法としては、ウエス等で拭き取ったり、セメント等をかけウエス等で拭き取ったりする方法があ りますが、完全に除去できません。油分洗浄剤   【弊社製品:ネジクリーン】を使用し、ワイヤーブラシ等でネジ山を磨くことによって、完全に除去できます。

 

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塗  布

液状シール剤は、管端面からネジ山全体に塗布し、ネジ山の凹凸部分には塗りむらが出来ないうに丁寧に塗布して下さい。 (先端の3山の過剰塗布には十分気をつけて下さい)
筆に適量をのせ、作業して下さい。のせすぎは、回りを汚しますので気をつけて下さい。
塗布量については、下記表【水道用シール剤標準塗布量】を御参照下さい。
塗布量が少量の場合は、塗りむらとなり【耐圧性(漏水)】【防錆効果】等に影響があり、逆に大量の場 合は、管内にダレが生じ、通水・通圧によってフィルター等に異物として流出される場合があります。
又、外にはみ出た液状シール剤は、ウエス等で拭き取って下さい。
又、乾燥時間にも影響があり、通常の乾燥時間では乾燥しない場合がでてきます。その場合、通水・通 圧により、完全乾燥しない場合がありますので、十分気をつけて下さい。

ネジ山塗布量の目安

注意1    65o以上の場合は、必要に応じて先端3山以降を、指触乾燥後2度塗りして下さい。
注意2    寒冷地での塗布は、液状シール剤の温度を常温にしてから行って下さい。(直火禁止)
指触乾燥とは、塗布後、指で触れても指に付着しない状態の事です。
(目安時間として、上水道用は3〜6分程、一般用は8〜10分程です)

(参考)日本水道協会による (水道用シール剤標準塗布量)

呼び径 15A 20A 25A 32A 40A 50A 65A 80A 100A
ねじ部 0.5g 0.7g 1.0g 1.2g 1.5g 2.0g 2.6g 2.9g 4.5g
端面部 0.2g 0.3g 0.4g 0.5g 0.6g 0.8g 1.1g 1.3g 1.6g

(参考表1)

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ヘルメッチックの平均塗布量一覧表

【使用可能箇所数量はあくまでも計算上の目安です】

弊社製品ヘルメッチック類【500g】の場合

呼び径 15A 20A 25A 32A 40A 50A 65A 80A 100A

箇 所

714 500 357 294 238 178 135 119 81

弊社製品ヘルメッチック類【100g】の場合

呼び径 15A 20A 25A 32A 40A 50A 65A 80A 100A

箇 所

142 100 71 58 47 35 27 23 16

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締 付

ネジ山に塗布した液状シール剤の溶剤の発散を待ち、手で固くなるまでねじ込後必ず使用呼び径に 適したパイプレンチを使用して、規定トルクでねじ込み作業を行って下さい。

(参考)日本水道協会による (標準締付トルク値)

呼び径 15A 20A 25A 32A 40A 50A 65A 80A 100A
N・m 40 60 100 120 150 200 250 300 400
kgf・m 4.1 6.1 10.2 12.2 15.3 20.4 25.5 30.6 40.8

(参考表2)

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通 水

配管施工が全て終了し、通水・通圧する際には、必ず所要の乾燥を十分に確認してから行って下さい。 (完全乾燥してない状態での通水・通圧は【漏水】【臭気】【毒性】等の事故の原因になる事もあります)

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使用上の注意

製品の性能はJIS K-6820の試験方法に基き、当社にてテストしたものです。
尚、日本水道協会規格、国土交通省機会設備工事共通仕様書、その他公的機  関の規格(仕様書)に対 しての試験は、全て第三機関に依頼したデーターによるものです。 (パイプテストはJWWA  K-161の規格によるものです)
御使用に際しましては、貴社使用前テストにて御確認の上、御使用下さい。
掲載内容については、改良の為お断り無く変更する事がございますので、御了承下さい。
各製品の安全データーシート(SDS)を当方又は販売代理店へ御請求下さい。
使用有効期限は製品により異なりますが、基本製造日より1年です。(缶底に記載・他は別途記載)
各製品とも、各使用目的(主用途)以外での使用はしないで下さい。
施工条件・内容については、当社の管理外です。製品の交換以上の責任は負いません。

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取扱上の注意

揮発性の溶剤の為、蒸気を吸収すると中毒を起こす恐れがありますから、取扱いには危険物の規制に 関する規則、及び有機溶剤中毒予防法規則に定められた分類を確認し、特に下記事項を守って下さい。
取扱い作業所では、火気厳禁の事。
取扱い作業所では、十分に換気をよくして下さい。(局所換気装置)
容器からの出し入れ等には、こぼさぬ様に十分に気を付け、こぼした時は砂等で処理して下さい。
取扱い中は、皮膚に触れないないように気を付け、必要に応じて防毒マスク・保護手袋等を着用 して下さい。
作業後は手洗い及びうがい等を十分に行って下さい。
作業服等に付着した場合は、直ちにその汚れをよく洗い落として下さい。
一定の場所を決め、冷暗所・及び換気の良い場所に保管して下さい。 (保管の形態・及び容量は、危険物の規制に関する規則に従って下さい)

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